エメラルドグリーンクラブ

カリブ海やメキシコ湾に生息するエメラルドグリーンのボディカラーが美しい装飾性のカニです。色には個体差があり緑色や若干ピンクから赤系のルビー色個体も存在します。
一般的にカニは、肉食性が強く魚に襲いかかるイメージがありますが、本種は草食性が強く海藻やコケを積極的に食べてくれる優秀なクリーナー生体です。
大変温和なため、多種との混泳も可能ですがエサが行き届かないと活動する夜間では稀に貝類などを捕食することがあります。

基本情報

生物学的情報
名前	エメラルドグリーンクラブ
別名	エメラルドクラブ
学名	Mithrax Sculptus （Mithraculus Sculptus）
分布	西部太西洋
食性	草食
グループ	クリーナークラブ

飼育要件
飼育しやすさ	★★★★☆ 容易
入手しやすさ	★★★★★ よく見かける
餌付けしやすさ	★★★☆☆ ふつう
混泳適正	★★★☆☆ ふつう
最大甲幅	３ｃｍ
適正水温	２４℃前後

リーフタンクにおける育成のポイント

好日性サンゴを飼育するリーフタンクでは、自然発生するコケや海藻がサンゴを覆い尽くし光の妨げとなります。本種は、草食性のためコケや海藻による侵食を捕食によって抑制させることができます。

比較的夜間に活動するため、複雑に形成されたライブロックの物陰を好む傾向にあり、リーフタンクのような環境は望ましいです。水質悪化に敏感なため、水流は強すぎない程度に澱まない環境を作ってあげると良いでしょう。また、サンゴに直接触れる行動はあまりせずに活動しますので問題なく飼育できます。

お掃除屋として

エメラルドグリーンクラブは、人の手が届かない細部に発生したコケをハサミを使って器用につまみ、駆除してくれる生物です。コケ取り生体としてまさにお掃除屋さんと言える存在です。

エメラルドグリーンクラブ　まとめ

草食性のためコケや海藻による侵食を捕食によって抑制させることができます。温和なカニのため、リーフタンクはもちろん、海水魚やエビ類との混泳も可能です。