貝殻も艶やかで美しいムシロガイの仲間で、日中は砂の中に潜り大人しくじっとしていますが、非常に水中の匂いに敏感で、エサの匂いや残餌や死骸などの香りを嗅ぎ付けると突然動き出し、砂の中から這い上って非常にアクティブに動き回るクリーナースネイルです。エサの残りものにも積極的に食べてくれるため、まさに「掃除屋」と呼べる巻貝です。飼育に関しては、イボヨウバイのために特に気を遣わず他の海水貝類や海水生体と同様の方法で飼育できます。
底砂が薄いリーフタンクでも貝殻の中に身を隠すため、特に飼育には大きく影響はないでしょう。
基本情報
| 生物学的情報 | |
|---|---|
| 名前 | イボヨウバイ |
| 別名 | |
| 学名 | Nassarius coronatus |
| 分布 | 西部太平洋~インド洋 |
| 食性 | 肉食（残餌や死骸などの腐肉食、人工飼料） |
| グループ | クリーナースネール |
| 飼育要件 | |
|---|---|
| 飼育しやすさ | ★★★★★ とても容易 |
| 入手しやすさ | ★★★★☆ そこそこ見かける |
| 餌付けしやすさ | ★★★★★ 容易 |
| 混泳適正 | ★★★☆☆ ふつう |
| 最大殻高 | 約４ｃｍ |
| 適正水温 | 24度前後 |
リーフタンクにおける育成のポイント
リーフタンクでは、複雑なレイアウトを楽しめる一方、生物のエサを水中に浮遊させて回収できないことがあります。それにより手が届かないところで腐敗してしまうことでアンモニアを発生させる原因となってしまいます。イボヨウバイは、そういったエサの残り物や生物の死骸を捕食してくれます。
クリーナーとして
日中は、主に貝殻の中に閉じこもりほとんど活動しませんが、夜間はアグッレシブに活動します。また、最大でも貝殻４ｃｍ程度と小型で海水魚のエサの食べ残しを捕食してくれる他、ライブロックなどに付着する海洋生物の死骸なども食べてくれます。
イボヨウバイ まとめ
典型的な腐肉食で残餌や死骸などを積極的に食べますので底砂のクリーナーとして活躍してくれます。ムシロガイの仲間で普段は砂の中に潜りじっとしていますが非常に匂いに敏感で、餌の匂いを嗅ぎ付けると砂から這い上ってきます。
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