タツナミガイ

一見、岩に同化しているように見えるタツナミガイはアメフラシ科の軟体動物で、水質バランスが不安な環境下やコケ取貝が死んでしまった後に除去できずに発生してまたった環境で発生する赤ゴケの「シアノバクテリア」を捕食する大変ありがたい生物です。その処理能力は大変高くライブロックや底砂に広がるシアノバクテリアを吸い込んで食べてくれます。捕食した後のタツナミガイは、一目瞭然で体が赤茶色に変色してた体内に取り込んでいることがよくわかります。また、軟体生物ならではの身のこなし方で、複雑にレイアウトしたサンゴなどの物体に触れずにどんなスペースでも体を細くしてすり抜けてゆきます。その際は、サンゴや周りの物体の位置を変えずに移動してくれるため優れものです。

基本情報

生物学的情報
名前タツナミガイ
別名Wedge Sea Hare
学名Dolabella auricularia
分布西部太平洋~インド洋
食性雑食(微生物、シアノバクテリア、藻類)
グループクリーナースネール
飼育要件
飼育しやすさ★★★★☆
容易
入手しやすさ★★★☆☆
よく見かける
適正水温24℃前後
混泳適正★★★☆☆
ふつう
最大全長約30cm
適正水温24℃前後

リーフタンクにおける育成のポイント

照明設備が充実したリーフタンクに起こりうる問題として、光合成をして繁殖するシアノバクテリアの発生があげられます。また、タツナミガイは海藻類が発生しはじめたリーフタンクでも絶大な効果に期待できる生物です。作りこんだレイアウトを壊さずに上手にすり抜けてシアノバクテリアを食べてくれます。その反面、食べるものがなくなると体色の色素が薄くなり動かなくなると注意が必要です。

お掃除屋として

処理能力は高くシアノバクテリアの駆除に力強い存在です。人の手によって駆除しようとすると舞い広がってしまいますが、タツナミガイは巻き散らかすことなく吸い込んで捕食します。

タツナミガイ まとめ

見た目はグロテスクですが機能性は抜群でドロッとしたシアノバクテリアを捕食してくれる優れものです。

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