自ら石灰質のハードな筒状の棲管(せんかん)という巣穴を形成するゴカイの仲間で、鳥の羽根をらせん状に束ねたような鰓冠(さいかん)と呼ばれる美しいエラが美しい無脊椎動物です。ゴカイの仲間のため、ハードな棲管はできるだけ底砂に埋めておくとよいですが、自然界では岩盤などに直接固着している個体も存在します。
ハードチューブの鰓冠は、様々な模様やカラーバリエーションがあり、真っ白なホワイトタイプや紅白のシモフリタイプや鮮やかな赤い個体や黄色い個体などコレクション性が高い生物です。
棲管は、石灰質で出来ているためハードコーラルの飼育環境が望ましくカルシウムの添加が理想的です。他のケヤリ類と比べると飼育難易度は若干上がります。
基本情報
生物学的情報 | |
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名前 | ハードチューブ |
別名 | カンザシゴカイ、ココワーム、オオナガレハナカンザシ |
学名 | Protula sp.(他、複数含まれる) |
分布 | 西部太平洋~インド洋 |
食性 | プランクン |
グループ | ケヤリムシ |
飼育要件 | |
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飼育しやすさ | ★☆☆☆☆ 難しい |
入手しやすさ | ★★☆☆☆ やや珍しい |
餌付けしやすさ | ★★☆☆☆ やや難しい |
水流 | 弱~中 鰓冠がなびく程度 |
鰓冠の最大直径 | 約5~7cm |
適正水温 | 約24℃前後 |
リーフタンクにおける育成のポイント
ゴカイの仲間であるケヤリムシの中で、リーフタンクの岩陰などのサンゴ飼育には不向きなエリアの空間に植え付けることができる生物です。棲管(せんかん)という管状の中にはミミズのようなワームがあり、固着していることを望むため、できれば砂地に差し込んだり、ライブロックなどに固定してあげることが必要となります。
水質浄化として
処理能力は高くはないですが、海水中のプランクトンを呼吸とともに鰓冠(さいかん)を使って濾過摂食して浄化します。また、底砂に沈殿した有機物を分解してくれます。
ハードチューブ まとめ
光の行き届かないエリアに植え付けて飼育できる繊細な無脊椎動物です。繊細な形状が水流に揺れて鑑賞性も高く、浮遊する微細なプランクトンを捕食し水質の浄化に期待できます。
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