水槽の壁面に発生するコケの対策として友好的な小型の「コケ取貝」といえば「カノコガイ」です。他のコケ取貝が入り込むことができない小さな穴の表面を掃除してくれます。日本近海や汽水域などに複数種類が生息しており、アマオブネガイ科のカノコガイでも海水域に生息しているものを総称して「海洋性カノコガイ」と定義しています。種類も様々で貝殻の模様や色合いは、まるでアフリカの民族衣装のようなエキゾチックな独特のものが多く鑑賞的にも楽しめます。
基本情報
生物学的情報 | |
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名前 | 海洋性カノコガイ |
別名 | カノコ |
学名 | Clithon faba(複数種類を含む) |
分布 | 南日本近海~熱帯太平洋沿岸 |
食性 | 草食(珪藻、海藻) |
グループ | クリーナースネール |
飼育要件 | |
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飼育しやすさ | ★★★★★ 容易 |
入手しやすさ | ★★★★★ よく見かける |
餌付けしやすさ | ★★★☆☆ ふつう |
混泳適正 | ★★★☆☆ ふつう |
最大殻高 | 約3cm |
適正水温 | 20~28℃前後 |
リーフタンクにおける育成のポイント
サンゴをレイアウトしてゆくとなかなか人の手では処理できないエリアを小型のカノコガイが入り込みコケを少しずつ処理してくれます。性質上、やや水面に上がる傾向があり、稀に水槽の外へでてしまい乾燥して死んでしまうことがあるので注意が必要です。
お掃除屋として
人が掃除できない小穴へ入ってコケを食べてくれたり、複雑な形状のライブロックの表面についたコケをゆっくりと食べてくれます。処理面は小さな範囲ですが、頑固なコメもそぎ落としてくれます。
海洋性カノコガイ まとめ
貝殻の模様や色合いは様々存在し、見た目も楽しく小さな隙間に入り込んで掃除をこなしてくれる小型のコケ取貝です。主に珪藻などを好んで捕食してくれます。
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