フタホシイソハゼはリーフタンクとの相性が良いハゼの仲間です。
サンゴ礁に生息する小型ハゼの一種で、他のイソハゼに比べやや体高があります。
腹部に大きな斑点模様と全身に細かく散りばめられた白い斑点が特徴的です。
フタホシイソハゼは西部太平洋に広く分布しています。
パラオ、ミクロネシア、グアム、北マリアナ諸島、ベトナム、インドネシア、パプアニューギニア、ソロモン諸島などで見られ、日本でも沖縄地方で見ることができます。

基本情報
生物学的情報 | |
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名前 | フタホシイソハゼ |
別名 | ラシュデベレズ・ピグミーゴビー |
学名 | Eviota lachdeberei |
分布 | 西部太平洋 |
食性 | 肉食 |
グループ | ハゼ |
飼育要件 | |
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飼育しやすさ | ★★★★☆ 容易 |
入手しやすさ | ★★☆☆☆ あまり見かけない |
餌付けしやすさ | ★★★★☆ 容易 |
混泳適正 | ★★★☆☆ おとなしい種類とは混泳可 |
最大体長 | 3cm程度 |
適正水温 | 24℃前後 |
リーフタンクにおける飼育のポイント
フタホシイソハゼは非常に小さなハゼで、落ち着いた環境で飼育することで本種本来の鮮やかな赤い色彩を見ることができます。
初期の餌付けには冷凍コペポーダを使用し、慣れてきたら人工飼料に切り替えると良いでしょう。
エサは細かくして与える必要があります。
また、サンゴとの相性も良く、リーフタンクに適しています。
サイズが非常に小さいため、特に30cmキューブ以下の小型リーフタンクと特に相性が良いです。
海藻マリンボトルでの飼育にも向いています。
他魚種との混泳について
フタホシイソハゼは同種や近似種との混泳には注意が必要です。
特に同じ水槽内での縄張り争いを避けるため、十分な隠れ場所を提供することが重要です。
攻撃的でない種との混泳は可能ですが、サイズや性格を考慮して選ぶことが推奨されます。
レイアウトロックを複雑に組み合わせ、隠れ家をなるべく多く用意しておくことも有効です。
大変小型のハゼなので、小型魚として販売される魚種であっても、口に入るサイズなら食べられてしまいます。
他の魚を入れる場合、ヤエヤマギンポやマンダリンなどのクリーナーフィッシュに留めたほうが良いでしょう。
サンゴとの相性も良く、基本的にサンゴとは一緒に飼育できます。
ただし、捕食されてしまうリスクがあるため、イソギンチャクとの混泳は避けるべきです。
オヨギイソハゼとの違い
本種と似た外観をしており、比較的流通量の多いハゼとして「オヨギイソハゼ」が挙げられます。
見た目はやや似ていますが、その性質は大きく異なります。
まずフタホシイソハゼはオヨギイソハゼに比べて、遊泳力が強くありません。
遊泳することもありますが、どちらかといえば一般的なハゼ同様、底生生活を送る時間のほうが長いようです。
またオヨギイソハゼのように複数匹で群れる性質もなく、基本的には単独生活を送ります。
オヨギイソハゼは小型ながら、大規模な群れを作る性質があるので、意外と大型水槽にも向いています。
一方でフタホシイソハゼは群れを作らず単独生活が基本となるため、小型水槽やマリンボトル向きです。
フタホシイソハゼ まとめ

フタホシイソハゼはリーフタンクに適した小型ハゼで、鮮やかな色彩と独特の斑点模様が特徴です。
西部太平洋に広く分布し、日本では沖縄地方で見られます。
飼育は比較的容易ですが、ハゼ類としては餌付けにクセがある部類です。
初期の餌付けには冷凍コペポーダを使用し、慣れてきたら人工飼料に切り替えると良いでしょう。
口が小さいので、エサは細かくして与える必要があります。
サンゴとの相性も良く、特に小型リーフタンクや海藻マリンボトルでの飼育に向いています。
ただし同種や近似種との混泳には注意が必要で、隠れ場所を多く提供することが重要です。
外見が似たオヨギイソハゼとは異なり、フタホシイソハゼは群れを作らず単独生活を送ります。
どちらかといえば、小型水槽やマリンボトルに適しています。
適切な環境を整えることで、その美しい姿を楽しむことができます。
小型水槽でちょっと変わったハゼを導入したい際は、ぜひ検討してみてください。
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