マスクドゴビーはリーフタンクとの相性が良いハゼ科の仲間です。
透き通った体にオレンジのスポットが入り、顔にマスクをしたような模様が特徴です。
カリブ海に分布し、サンゴの周辺でホバリングしながら群泳する、最大体長約5cm程度の小型魚です。

生物学的情報 | |
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名前 | マスクドゴビー |
学名 | Coryphopterus personatus |
分布 | カリブ海 |
食性 | 雑食 |
グループ | ハゼ |
飼育要件 | |
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飼育しやすさ | ★★★★★ とても容易 |
入手しやすさ | ★★☆☆☆ やや珍しい |
餌付けしやすさ | ★★★★★ とても容易 |
混泳適正 | ★★★☆☆ おとなしい種類とは混泳可 |
最大体長 | 5cm程度 |
適正水温 | 24℃前後 |
リーフタンクにおける飼育のポイント
マスクドゴビーは透き通った体にオレンジのスポットが入る美しい浮遊性のハゼで、顔にマスクをしたような模様が特徴です。
野生下ではサンゴの周辺をホバリングしたり、サンゴの上に乗ったりして暮らしているようです。
また群れを作る習性があるため、できる限り複数匹での飼育が望ましいです。
比較的丈夫な種類ですが、大人しい性格のため、気が強い魚との混泳には注意が必要です。
また、飛び出し防止のために蓋をすることや、餌が行きわたるようにすることが重要です。
餌付けはとても容易で、人工飼料にも比較的早期に餌付きやすいです。
もしなかなか餌付かない場合は、冷凍コペポーダや冷凍イサザアミを与えると良いでしょう。
サンゴと密接な生態を持つ関係上、もちろんリーフタンクではサンゴとの相性も良く、基本的に一緒に飼育することができます。
他魚種との混泳について
マスクドゴビーは大人しい性格のため、同じく大人しい種類の魚との混泳が可能です。
ただし、攻撃的な魚種との組み合わせは避けた方が良いでしょう。
また、餌が行きわたるように注意する必要があります。
比較的小型のハゼなので、小型魚として販売される魚種であっても、口に入るサイズなら食べられてしまいます。
他の魚を入れる場合、ヤエヤマギンポやマンダリンなどのクリーナーフィッシュに留めたほうが良いでしょう。
カリブ海産の小型ハゼ
マスクドゴビーはカリブ海産の小型浮遊性ハゼの一種と言えます。
一定程度の流通が見られるカリブ海産のハゼ類で、小型かつ浮遊性の特徴を持ち、かつ透明な体色を持った種は本種に限られます。
例えばカリビアンバブルディスクなど、カリブ海のサンゴにこだわってレイアウトを構成したいときなどに本種を採用すると、より現地の雰囲気に近づけるかもしれません。
また、マスクドゴビーの透き通った体色とカリビアンバブルディスクの鮮やかな色彩が、視覚的に魅力的なコントラストを生み出します。
しかも、両者とも比較的飼育は容易な部類に入ります。
はじめてでも飼育しやすく、カリブ海の自然環境を再現したうえで見た目も整った、ハイセンスな組み合わせといえるでしょう。
マスクドゴビーと相性が良いサンゴはカリブ海産のものに限りません。
カリブ海産以外のサンゴとの組み合わせも、もちろん楽しめます。
マスクドゴビーまとめ

マスクドゴビーはリーフタンクに適した美しいハゼで、透き通った体にオレンジのスポットが入るのが特徴です。
カリブ海に分布し、最大体長は約5cm、適正水温は24度前後です。
本種は比較的丈夫な小型ハゼといえ、飼育は容易です。
入荷量は多くありませんが、本来は群れを作る習性を持つため、できれば複数匹での飼育が望ましいです。
他魚種との混泳は可能ですが大人しい性格のため、気が強い魚との混泳には注意が必要です。
リーフタンクではサンゴとの相性も良く、基本的に一緒に飼育することができます。
カリブ海原産の小型浮遊ハゼという点に着目し、カリブ海産のサンゴと組み合わせるとハイセンスなレイアウトが楽しめます。
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