チョウチョウウオの仲間

チョウチョウウオの仲間はマリンアクアリウムにおいて定番の観賞魚です。
種類も流通量も比較的多く、いかにも熱帯の海の魚といった容姿で人気です。

しかしながら、リーフタンクとの相性は良いとは言えません。

多くのチョウチョウウオはポリプ食性を持っており、サンゴのポリプを積極的についばんでしまうからです。

基本情報

飼育要件
飼育しやすさ	★★★☆☆ ふつう
入手しやすさ	★★★★★ よく見かける
餌付けしやすさ	★★★☆☆ ふつう
混泳適正	★★★★☆ 混泳向き
最大体長	15cm程度
適正水温	24℃前後

リーフタンクにおける飼育のポイント

サンゴのポリプをかじってしまうので、基本的にリーフタンクでの飼育は困難と考えたほうが良いでしょう。

チョウチョウウオを入れるのであれば、サンゴをメインとしたレイアウトは諦めたほうが良いかもしれません。

カスミチョウチョウウオは例外

黄色と白でくっきりと染め分けられた、メリハリのある色彩が美しいチョウチョウウオの仲間です。

本種はチョウチョウウオとしては例外的に、ポリプ食ではなくプランクトン食を中心とします。
潮通しの良いサンゴ礁外縁、ドロップオフの水深40m以浅の中層に群れを作り、流れてくる動物プランクトンなどを食べて暮らしています。

流通する多くのチョウチョウウオはChaetodon属に分類されていますが、本種はそれとは別属のHemitaurichthys属に分類されています。

一般的なチョウチョウウオに比べやや深場に暮らすためか、流通量もやや少なめです。

本種に関しては、リーフタンクでもある程度飼育可能といえるでしょう。