ホシクズベニハゼ リーフタンクにおける飼い方の基本

ホシクズベニハゼはリーフタンクとも相性の良い遊泳性のハゼの仲間です。
やや深めの岩場等に生息するベニハゼの一種で、全身が赤く染まる体色が特徴です。

類似種が複数知られていますが、本種は眼の後方に白~黄色の斑点模様が散在します。
また他のベニハゼとは異なり、本種は第一背鰭棘が伸長しない点も特徴です。

成魚でもサイズが5cm程度と非常に小さい魚種ですが、本種は群れを作らず単独で生活します。
小さいので混泳にはあまり向かず、その性質上、リーフタンク向きといえる魚です。

ダイバーの間では古くからその存在が知られていたようですが、本種の記載は2007年と比較的新しい種です。
観賞魚としての流通はやや少なめです。

基本情報

生物学的情報
名前ホシクズベニハゼ
学名Trimma milta
分布西部太平洋
食性雑食
グループハゼ
飼育要件
飼育しやすさ★★★★☆
容易
入手しやすさ★★★☆☆
ふつう
餌付けしやすさ★★★★☆
まずまず容易
混泳適正★☆☆☆☆
不向き
※本種単独での飼育が望ましいです。
最大体長5cm程度
適正水温24℃前後
推奨水槽サイズ45cm以下

リーフタンクにおける飼育のポイント

サンゴ礁に生息する小型のハゼです。

やや深場の岩礁地帯に単独で生活しています。
落ち着いた環境で飼育することで本種本来の鮮やかな色彩が表現される性質を持つため、リーフタンクでの飼育が理想的です。

慣れれば人工飼料も食べますが、最初は冷凍飼料を与えるほうが良いでしょう。
非常に小さな魚なので、エサも細かくして与える必要があります。

小型ですが群れを作らないため、あまり広い水槽で飼育すると行方不明になってしまいがちです。
小型水槽での飼育に向いています。

他魚種との混泳について

本種自体は温和ですが、成魚でも5cmまでにしか成長しないのが留意点です。
本来の習性を考慮すれば、本種のみで単独で泳がせるのが望ましいです。

大変小型のハゼなので、小型魚として販売される魚種であっても、口に入るサイズなら食べられてしまいます。

他の魚を入れる場合、ヤエヤマギンポやマンダリンなどのクリーナーフィッシュに留めたほうが良いでしょう。

ヤエヤマギンポ
マンダリン

ホシクズベニハゼ まとめ

ホシクズベニハゼは全身が赤く染まり、目の上部に星屑のような微細な斑点模様が入る、繊細な美しさを持つ小型のハゼです。

小型種ですが群れは作らず、単独でサンゴ礁の岩礁地帯に生息します。

一般的なハゼ類に比べるとやや餌付きにくく神経質な側面がありますが、環境に慣れて落ち着けば同様に飼育できるでしょう。

おとなしい魚種であり、他魚への攻撃性はないものの、非常に小さい魚です。
成魚でも全長5cmほどとなるので、リーフタンクに本種のみを飼育するのが最も理想的です。

混泳魚は他に入れるとしても、ギンポやマンダリンなどのクリーナーフィッシュのみとの混泳がおすすめです。

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