マユハキモ

自然界ではサンゴ礁のハードコーラルの隙間に生えたり、浅場の岩盤に群生したりと比較的光量のあるエリアに発生するイワヅタ科の藻類で、外見からの通り別名「ヘアーグラス」と呼ばれるほど、柔らかく繊細なブラシ状の茎と葉がいくつもに束になった海藻です。なお、近しい種類として「イトゲノマユハキモ」があり、こちらは比較的ゴワゴワとした感触で茎状には形成しないもので、色合いも若干深みのある地味なものとなります。

マユハキモは、サンゴ類を覆うようには成長せず、脇芽を増やし岩盤に根付くように固着します。大変鮮やかな緑色で、水流を向けるとサンゴとは違った揺れ方をするため、リーフタンクでもレイアウトアイテムの一つとして人気があります。また、緑色系の海藻は白色の照明を好む傾向にあり、「浅場」の雰囲気を出す生体として用いられます。

基本情報

生物学的情報
名前マユハキモ
別名ヘアーグラス
学名Chlorodesmis fastigiata
分布西部太平洋~インド洋
飼育要件
飼育しやすさ★★★☆☆
標準
入手しやすさ★★☆☆☆
やや珍しい
適正水温20~25℃前後
照明強目(2000lm以上)で白色を好む
水流弱(ランダム水流)
備考栄養塩が過剰すぎる環境になると茶ゴケなどの見苦しい藻類に覆われ枯れてしまうので、ある程度清浄な水質を保つ必要があります。
水温・水質・比重の変化に弱く条件が悪化すると一晩で溶けてしまうこともありますので注意が必要です。

リーフタンクにおける育成のポイント

リーフタンクでは、浅場に生息するサンゴ類に合わせた照明器具が理想的で白色のLEDなどで育成すると良いでしょう。また、深場系のサンゴを育成る際に用いられるブルー系のライトでは青々と成長せることは難しいようです。

リフジウムとして

本種は、ハゴロモ科に属し海藻としてリフジウム水槽にも用いられ、リン酸などの有害物質の吸収に期待できます。更には、彩りも鮮やかで鑑賞性も高い水槽の生態系に貢献してくれます。

マユハキモまとめ

柔らかくふわふわとしたサラサラのヘアーグラスは見た目も鮮やかです。リン酸などの吸収に期待でき、リフジウム水槽のアイテムとしてもおすすめです。

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