ここまでの記事でハゼ水槽の立ち上げと基本的な飼育管理方法を身に着けるところまで完了しました。
残すは最後の仕上げ。いよいよサンゴを迎え入れましょう。
目次
まずはサンゴを選ぼう
色とりどりのサンゴとして、様々な種類が流通しています。
どれも鮮やかな色彩で美しく、飼育に挑戦してみたくなりますが、その難易度もまさに千差万別。
はじめて導入するサンゴとしては、以下の3種類から選ぶのがおすすめです。
いずれも比較的丈夫であり、はじめてのサンゴ飼育で失敗しにくい種類です。
ハゼとの相性も良好です。
サンゴ導入前のチェックポイント
サンゴを迎える前に、現状の水槽について以下の項目を確認しておきましょう。
- 水質:ハゼが元気に飼育できており、定期的な水換えができている
- 照明:青系LEDを中心とした中程度の照度(PAR100〜150程度)が確保できている
- 水流:サーキュレーターを使用し、サンゴが軽く揺れる程度の水流が作れている
ひとまずこれらの環境が整っていれば、サンゴの導入準備はOKです。
設備の見直しは「必要最低限」でOK
サンゴの導入にあたって、照明や水流の設備を見直すのは良いタイミングです。
ですが、この段階ではまだ完璧に仕上げる必要はありません。
はじめてのサンゴ飼育。
まずは、「トラブルなく1ヶ月飼育できる」ことを、最初の目標としましょう。
照明のポイント
- 青系LEDが含まれていれば、マメスナギンチャク・スターポリプ・ウミトサカすべてに対応可能です。
- タイマーで8〜10時間の点灯が制御できれば十分です。
水流のポイント
- サーキュレーター(水流ポンプ)を追加しましょう。
- 稼働した際に、サンゴが軽く揺れる程度の水流が作れていればOKです。
- ウミトサカを選んだ場合は、ポンプの向きを調整して水流が直接当たるようにすると、ポリプの開きが良くなるでしょう。ポリプが揺れる程度が理想的で、本体がなびくようだと強すぎです。
サンゴの導入手順
機材の準備が整ったら、いよいよサンゴを購入しましょう!
購入したサンゴは、以下の手順で導入します。
- 水合わせ
購入したサンゴは、魚と同様に水合わせが必要です。
ただし、魚とは異なり水温合わせのみで十分です。 - ディップ処理(推奨)
ディップ処理は、害虫や病原菌のリスクを減らすために有効な方法です。
ただし、初めてのサンゴ飼育では少しハードルが高いので、スキップしてもOK。
まずは水合わせを丁寧に行うことを優先しましょう。
それでももし可能であれば、専用ディップ剤を使って処理するのがおすすめです。 - 配置
サンゴの種類に応じて、照明と水流のバランスが良い場所に配置します。
例えば、以下のように配置すると良いでしょう。
– マメスナギンチャク:ライブロックの中段〜上段
– スターポリプ:底面〜中段の広い面
– ウミトサカ:水流がよく当たる中段〜上段 - 観察と調整
導入後はポリプの開き具合を観察し、照明や水流を微調整します。
なお、導入直後はポリプが閉じているのが普通です。1〜2日は様子を見ましょう。
3日以上閉じたままなら、飼育環境がサンゴに合っていない可能性があります。 - ポリプが開かない場合のチェックポイント
- 照明:サンゴに適したスペクトル・照度があるか
- 水流:直接当たりすぎていないか、逆に弱すぎないか
- 水質:硝酸塩・リン酸塩が高すぎないか
- 害虫:ディップ処理をしていない場合、寄生虫の可能性もゼロではありません。
基本的にはまず照明と水流を確認しましょう。
それでも改善しなければ、水質や害虫の存在を疑います。
初めてのサンゴの導入の際は、以下の記事も参考にしてみてください。
最後に:まずはサンゴを飼えればOK!
サンゴを迎えることで、水槽の景観は一気に華やかになります。
ハゼが泳ぐ背景に、ゆらめくサンゴが加わることで、今まさに「リーフタンク」の世界がはじまりました。
このシリーズでは、いきなり完璧な設備や理想的な環境を追求するのではなく、「まずは飼える」環境を造り上げることを重視しました。
これでもう、その第一歩を踏み出せたと言えます。
「ハゼから始めるサンゴ水槽」シリーズはこれにて完結です。
この先は少しずつ経験を積みながら、様々なサンゴの飼育にチャレンジしてみましょう!







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