マリンアクアリウムにおいて流通するサンゴ類のうち、ハードコーラル系の種をピックアップしてまとめた図鑑です。
約200種のサンゴを網羅しており、好みのサンゴがきっと見つかることでしょう。
欲しいサンゴを探す際、カタログとしてご活用ください。
各項目について
検索欄から種名や学名などで絞り込んで表示することもできます。
各項目の先頭行をクリックすると、並べ替えも可能です。
グループ
「ハードコーラル」は「SPS」と「LPS」に大別されます。
SPS(スモールポリプ)はミドリイシに代表される、ポリプのサイズが比較的小型のものです。
LPS(ラージポリプ)はハナガササンゴやキクメイシなど、ポリプのサイズが比較的大型のものです。
具体的な育成環境は種によって異なりますが、概ねSPSは低栄養塩で清浄な海水を好む傾向があり、LPSは給餌による栄養の要求度が高い傾向があります。
光の目安
サンゴの多くは体内に褐虫藻を共生させており、光合成により成長します。
種類により光の要求量は異なるので、適切な光量を照射しましょう。
目安としては以下の通りです。
弱:60cm水槽で2000lm以下
中:60cm水槽で2000~3000lm程度
強:60cm水槽で3000lm以上
実際の育成の場面では、光束だけでなく波長も重要です。
この「適切な波長」は同種であっても、個体の生育環境や色により異なる場合があります。
目安として、浅場に生育する種は白色光に近いスペクトルを、深場に生息する種は青色光に近いスペクトルを持った製品の照射が有効です。
水流の要求
サンゴは生息環境により、強弱のある様々な水流を要求します。
目安としては以下の通りです。
弱:ポリプが揺らぐ程度
中:ポリプがなびく程度
強:多方向からランダムな水流
サンゴが要求する水流は一般的に、一方向からの流れではなく、海中のうねりを伴った複雑な水流を要求します。
サーキュレーターの中には緩急をつけた運転により、複雑な波を再現できる製品もあります。
そのようなポンプを採用すると、サンゴの育成において有効な場面は多いでしょう。
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