Plantstechオリジナル マルコロック カスタムフラグベース

マルコロックは接着することで自由な形状を作れるレイアウト素材です。
天然の石灰岩を素材としていますが、全体的に多孔質の構造を残しており、自然な質感を作るのに適した素材です。

Plantstechでは素材としてのマルコロックの販売だけでなく、素材に使用した世界にひとつだけのレイアウトロックを製造し販売しています。

今回はマルコロックを素材に使用したPlantstechオリジナルのレイアウトロックである、カスタムフラグベースシリーズについて解説します。

カスタムフラグベースの特徴

マルコロック「シェルフ」を使用した作例

カスタムフラグベースシリーズは主にフラグサンゴを載せてディスプレイする用途で作られています。
土台となるベースはマルコロックを接着して作成し、専用の樹脂製薄型プラグを挿すことができる仕様となっているのが特徴です。

マルコロックの特徴を活かした自由度の高い造形(カスタマイズ性の高さ)と、フラグサンゴを接着したプラグを挿せるベースを兼ねていることからカスタムフラグベースと名付けました。

素材となるマルコロックの形状を吟味し、水槽に入れた際の視点を考慮して、形状を細かく調整したこだわりのレイアウトロックとなっています。

オリジナル樹脂製プラグ

カスタムフラグベースは専用の樹脂製プラグが付属しており、そのつくりは一般的なセラミックプラグとは仕様が大きく異なります。材質にはポリカーボネートを使い、高い対候性を持ちながら、切断などの加工もしやすい作りとなっています。

ポリカーボネートは割れにくい性質を持っていることから、天板を薄く作ることができ、レイアウトの邪魔をしにくい構造に作ることが可能となっています。プラグの軸もセラミックプラグと比較して細くなっており、専用のホルダーがなくても岩の隙間に挿し込むことも可能です。

一般的なセラミックプラグに多い形状
専用の樹脂製プラグ

カスタムフラグベース付属の専用プラグは天板表面にパウダー状のマルコロックを接着させたサンドコーティング仕様となっており、マルコロックとの一体感が出やすい質感に仕上げています。

サンドコーティングプラグはマルコロックと同じ表面質感をもっています

この専用プラグにより、土台のマルコロックとフラグサンゴの一体感を高め、違和感のないレイアウトを作りやすくなっているのです。

埋め込み式プラグストッパー

カスタムフラグベース付は、専用の樹脂製プラグをしっかり保持できるようにシリコンのストッパーを埋め込んでいます。これにより良好な保持力がありつつ、スムーズな引き抜きも可能な作りになっています。

シリコン製プラグストッパーを埋め込むことで、良好な保持力と抜き差しの容易さを両立させています

また、プラグが不要な場合は抜いて使用することも可能です。
一般的なセラミックプラグ対応の穴は直径10mm前後となり、プラグを抜くと穴が目立ちます。

専用プラグストッパーの穴はおよそ3mmもない程度なので、抜いて使用した場合でも穴はあまり目立ちません。

セラミックプラグ対応ホール(9~10mm)
プラグを抜くと穴が目立ちます
専用プラグストッパー対応ホール(3mm前後)
ほとんど目立たないサイズの穴です

必要がなければプラグを外して使用しても大丈夫です。

プラグストッパーの穴Ⓐと、元からマルコロックに空いていた穴Ⓑの比較

もちろん、プラグを外した部分へ新たに形の気に入ったマルコロックを接着して使うのもありです。
こういったカスタマイズ性が高いのもマルコロックの魅力のひとつと言えるでしょう。

カスタムフラグベースギャラリー

カスタムフラグベースにはさまざまな形状のものがあります。
素材となるマルコロックもリーフセーバーやシェルフなど形状に差異があり、それらの特徴を活かすようにして組み上げています。

基本的には全て一点物となり、販売在庫のあるものであれば、そのものをお買い上げいただくこともできます。

もし気に入った形状のものが既に販売済となっているようでしたら、その形状を参考にご自身で接着して組み上げていくことも可能です。

ここでは、どのような形状のものがあるのか参考として、いくつかの作例を挙げていきます。

リーフセーバーをメインに使った作例 

※リーフセーバーのみを使用
※リーフセーバーのみを使用
※リーフセーバーのみを使用
※リーフセーバーのみを使用
※土台にファウンデーションを使用
※土台にファウンデーションを使用
※土台にファウンデーションを使用
※土台にファウンデーションを使用
※土台にファウンデーションを使用
※リーフセーバーのみを使用
※リーフセーバーのみを使用
※リーフセーバーのみを使用

シェルフをメインに使った作例

※シェルフのみを使用
※シェルフのみを使用
※シェルフのみを使用
※シェルフのみを使用
※シェルフのみを使用
※シェルフのみを使用
※シェルフのみを使用
※シェルフのみを使用

コーラインレッド(石灰藻カラー)を使った作例

リーフセーバーのみを使用
リーフセーバーのみを使用
※リーフセーバー+ファウンデーション
※リーフセーバー+ファウンデーション

接着カスタム作業なしに、手軽にレイアウトを楽しむことができる

マルコロックの最大の特徴でもあるカスタマイズ性の高さはアクアリウム用のレイアウト素材としては他に類がないほどで、自分の好みに合わせた自由なレイアウトが楽しめるのが魅力でもあります。

しかし、その魅力とメリットが同時にデメリットになってしまう場合もあります。
それはD.I.Y.作業になじみがなく、工具や加工スペースを確保できない方にとってはハードルが高くなってしまうかもしれないということです。

マルコロックを破砕する作業だけでも、最低限これらの道具が必要になります

単純にマルコロックを割る作業にしても、ハンマーとタガネを使って割ることが基本となりますが、割りやすいとはいっても石灰岩ではありますので、叩くとそれなりの大きな音が出ます。

ハンマーとタガネを使った破砕作業は、それなりに大きな打撃音が出ます。

マンションやアパートなどの集合住宅にお住いの方にとっては、そこそこ大きな音が出てしまう作業はなるべく避けたいことだと思います。また、破砕すると細かな破片も多く出ますので、ある程度汚れてもよい作業スペースをご用意していただくのが推奨となります。

マルコロックは破砕すると細かい破片が多く出ます。
これ自体も立派な素材になりますが、粉末で汚れても問題ない場所で作業しましょう

そういった作業を省きつつも、こだわったレイアウトを楽しみたいという方にこそカスタムフラグベースはオススメです。

マルコロックの破砕から接着作業までの労力を省くことができるのがカスタムフラグベース最大のメリットでもあるのです。

Plantstechオリジナル カスタムフラグベース まとめ

弊社で制作しているカスタムフラグベースは全てハンドメイドによる一点物となりますので、サイズによってはかなり高価になってしまうものもあります。

しかし、マルコロックはカスタマイズ性の高さが魅力とはいっても、素材の加工には工具を必要とし、破砕する際にはある程度の音も出ることから、住宅事情によってはマルコロックのカスタムを気軽に楽しめないという方もおられるかと思います。

ご自宅でのカスタム作業が難しいという方にもマルコロックの高いレイアウト性を楽しんでいただけるように、ひとつひとつを丁寧に作り上げています。

もし、お気に召す形状のものがありましたら、ぜひ水槽にお迎えしていただけましたら幸いです。

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